大物主命(おおものぬし、大物主大神)は、日本神話に登場する大神神社の祭神、倭大物主櫛甕魂命(ヤマトオオモノヌシクシミカタマノミコト)。『出雲国造神賀詞』では倭大物主櫛瓺玉命という。大穴持(大国主神)の和魂(にきみたま)であるとする。別名 三輪明神。

大国主神と大物主神

古事記』によれば、大国主神とともに国造りを行っていた少彦名神常世の国へ去り、大国主神がこれからどうやってこの国を造って行けば良いのかと思い悩んでいた時に、海の向こうから光り輝く神様が現れて、大和国三輪山に自分を祭るよう希望した。『日本書紀』の一書では大国主神の別名としており、大神神社の由緒では、大国主神が自らの和魂を大物主神として祀ったとある。

大神神社

三輪山

倭迹迹日百襲姫の悲劇

箸墓古墳と関連があるとされる伝承である。倭迹迹日百襲姫(ヤマトトトヒモモソヒメ)は、夜ごと訪ねてくる男性に「ぜひ顔をみたい」と頼む。男は最初拒否するが、断りきれず、「絶対に驚いてはいけない」という条件つきで、朝小物入れをのぞくよう話した。朝になって百襲姫が小物入れをのぞくと、小さな黒蛇の姿があった。驚いた百襲姫が尻もちをついたところ、置いてあった箸が陰部に刺さり、この世を去ってしまったという。

箸墓古墳

ウィキペディア引用