地鎮祭とは、土木工事を行う際や建物を建てる際に、神様に工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式のことを言います。「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。一般的には、建物を建てる土地や、土木工事をする土地の氏神様の神主をお招きして地鎮祭をとりおこないます。お供え物をし、祝詞をあげ、お祓いをして浄め、施主が初めてその土地に鍬(くわ)を入れます。
地鎮祭はどこへ頼む? |
もともとはその土地の氏神様を祀っている神社が地鎮祭をしていましたが、近年では氏神、産土神、鎮守の神が同一視されるようになってきており、最も近い場所にある神社に依頼することが多くなってきています。
地鎮祭の日取りは? |
地鎮祭の日取りは慣例的には吉日を選んで行なわれることが多いようです。地鎮祭の日取りを決める際にいわゆる「地鎮祭の吉日」とされるのは、大安、先勝(または友引)の日です。施主と施工会社で相談の上、大安または先勝(または友引)の日を選び、午前中に行います。神社への予約、飾り付け等の手配や準備は施工会社に依頼するのが一般的です。出席するのは、施主、施工会社、工事関係者、神職です。
●三隣亡について
三隣亡は建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされています。その字面からこの日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされている。
地鎮祭のときに準備するモノ |
地鎮祭のときには、工事や建築をする場所の周囲に注連縄(しめなわ)を張り、中央に祭壇を設けます。
●施工会社が準備するもの
竹を4本、杭を4本、注連縄(しめなわ)、盛り砂、椅子、テント等は一般的には施工会社が用意します。その他 工事の規模や施主の希望により、紅白幕やなどを設営して行う場合もあります。
●神職が準備するもの
祭壇、榊、紙垂(注連縄に吊り下げる紙)は神職が準備致します。
●お供物
本来であれば施主が用意するものですが、近年では神職が用意する場合が多くなっています。
●初穂料
施主は、神職への謝礼(神社へのお礼)のお金を用意します。神社に支払う謝礼を初穂料、玉串料などと言います。この時に使うのは祝儀用ののし袋です。蝶結びの赤白のお祝い熨斗袋に入れて、表書きの上段は、「御初穂料」。 下段は個人の場合は施主の姓、法人の場合は施主の社名を書きます。「御初穂料」「御玉串料」「御神饌料」「御礼」などの表書きも使われます。 尚、全国的に初穂料は、3〜5万円が相場となっています。
服装マナー |
神様をお迎えする儀式なので、基本的にはきちんとした服装で出席します。ネクタイ着用が基本です。 ただし、個人宅の場合には普段着ている服装でも構いません。
注意点 |
地鎮祭の実施は、義務では有りませんが、土地への敬意を示すとともに、新たな生活のスタートを祝う意義深い行事です。そのため、個々の事情と価値観を考慮した上で、地鎮祭を行うかどうかを決定することが重要です。昨今では鎮め物だけを埋納する等の簡略した事例があるようですが、当神社では一切行なっておりません。土地への敬意をお持ちであれば、そのようなことはできない筈です。
-お問い合わせ- |
村屋神社社務所:〒636-0234 奈良県磯城郡田原本町蔵堂423番地
TEL/FAX:0744-32-3308
守屋まで
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